「退去後のハウスクリーニングのタイミングはいつがベスト」?
~家主目線と借主目線の違い~
先日、とある不動産屋さんと話をした。
「適正価格で古い物件の売却依頼を受けたけど、一年以上売れないんだよ。奥山君のところでどうにかお客さんを紹介してよ~」
って。
金額も適正だし、物件見学希望者も多いとのこと。
「クロスも30年近く同じものだし、金額を下げるという前にクロスだけでも張り替えてみたら?」
と提案。
すると先方の不動産屋さんは
「売主の先行投資になるでしょ?嫌がるよね~。」
「え?売主さんは価格を下げる覚悟はあるみたいだし、価格は適正だと思うのならクロスの張替えをするべきじゃないの?」
先方の不動産屋さんは私の素人発言に納得していない様子。
そこで私は
・例えば、商品が大量に陳列してあるスーパーなどで、陳列商品が汚いことはないのでは?
・商品を「お客さんがレジに持ってきてくれたら綺麗に拭くんだから大丈夫」っていうお店は存在しないのと同じ。
・買主の目線。つまりそこに住んだ時のイメージを膨らます手伝いも大事なのでは?
と話したところ、ようやく納得したご様子♪
その一ヵ月後「売れたよ~」の連絡が入った。
「クロス張替えで30万掛かったけど、値下げしないで売れたよ!」と。
さて。
ここからは賃貸物件の話です。
賃貸借契約が解約となり、次の入居者を募集するとき。
いつハウスクリーニングを入れるか!?
【貸主目線】
・いつ入居者が決まるか分からないから、入居者が決まってから
・その方が入居者もピカピカの状態で新生活がスタートするし♪
・それと・・・。ハウスクリーニング入れてから数ヶ月経つと、埃もたまり、また清掃しなくちゃいけないしね。
【借主目線】
・第一印象が・・・今ひとつだね・・・。
・新生活のイメージが沸かない
・綺麗になるっていわれても、どれだけ綺麗になるの?
入居率がいつも100%♪
そんな物件なら家主さんの努力も少なくて良いでしょう。
しかし、供給過剰状態の賃貸市場。
借主目線で努力をしないといけないのかもしれませんね。
その努力とは賃料を下げて募集するという方策も必要な場面はあるかと思いますが、すこし行動することで入居率は上がるかもしれませんね。
もちろん当社では家主さんのお手伝いをしております。
それは家主さんのためであり、借主さんのためでもあるのですから。